そして、6話。ついに事件が起こります。. まずその絵のきめ細やかさ、そして、スクリーントーンがまったく(最初らへんの静一の部屋の扉ぐらいしか)ないことが痛快です。. はたしてこれが事実なのか静子が見せていたのかはわかりませんが、ここからさらにこれを上回る絶望の展開が繰り広げられていきます。. ママはどこにも自分の居場所がなかった。. 「勝手に入ってくんなよ!」が言えていれば、それは、親を「親しい他人」だと定義できていることになりますが、しかし、静一は、それが言えません。. 自分には静子の心情を深く理解することが非常に難しい。でもきっと、世の中には静子に共感する女性が少なからずいるんだろうな……。.
これほどの可愛さがあれば、病的なほど異常な素顔が美化されてしまうのも分かる気がします。. この流れからすると、ひょっとしたら静子の両親もまた親から愛情を受けてこなかったのかもしれない。. フィクションなんだけど、でも、静子の語りはきちんとリアリティを伴っていると感じた。. 日本の3大死亡原因の本当の第1位をご存知でしょうか?それは人工妊娠中絶になります。それほど多くの子供たちが、様々な理由により命を失っています。. それに対して両親2人は憤慨し、土下座を要求しますが、静子は冷静に対応し全く謝る素振りを見せません。. 今記事では作品の面白さを抜くようなネタバレはしていないつもりだが、画付きで紹介するので苦手な人はここらでブラウザバック頼みます。. 今回は「透明なゆりかご ツッチーのネタバレ!床下に住む?コンクリートで?」と言う内容で、ツッチーに焦点をあててお届けしていきます。. 結婚すると必ず負担になる事は出てくる。. これは、他者をに関わるよりもまず先に自分の苦しみを何とかしようと必死なのではないだろうか。. 【偏愛？寵愛？溺愛？】血の轍 5巻 ネタバレ・画バレ含む感想と考察 | シアターカミカゼ. これは普通の人はなかなか普通の人生と思える自分の生活から面白さを何かひっかかる部分を見つけられないが作者はそれを見つけることができているため、それが漫画の魅力になっていると思う。. どうやら「蛾」には「嫉妬」「好奇心」「誤解」「再生」「生まれ変わり」といった意味があるようで、この中だと「嫉妬」や「誤解」がストーリーに当てはまるのかなと感じました。. 静一と吹石さんはベッドで身を寄せあっていた。. それから、最後になりますがこの巻では全体を通して「蛾」の描写が印象的だったので、"象徴"としての「蛾」の意味を調べてみました。. つまり静一の裁判の場で、静一を捨てると堂々と宣言するまで、静子には心底からの晴れ晴れとした気持ちになったことはなかったということなのか……。.
母・静子の中から「あのとき」を見た静一の目に映ったものとは…?. 4話。どんどんいきます。静一は、茂を含む親族と気乗りのしない登山に出掛けることになりますが、登山口についたときの見開きがこれまた圧巻。. 幸いにも土曜日で学校は休み。静子のことは気になるが、『一緒にいよ、今日も』と嬉しそうな吹石さんに赤面の静一。. 静子は息子である静一を過保護すぎるといわれるほど大切に育てていて、静一のことを「静ちゃん」と呼びながら朝起こしたり、じっと見つめる姿がかわいいです。. 血の轍 考察. ここでは、静子の可愛い行動についてまとめてみました。. トーンとは記号です。「こういう風に貼れば、まあ、影だよね」という按配に、記号としてのルールが周知されているもの。. 『お前なんかいらない』そう言って母、静子を拒絶し恋人である吹石を選んだ静一。その後、吹石の家に匿ってもらい一晩過ごすも、翌朝ボロボロの状態でやって来て静一への謝罪の言葉を口にする静子の姿を見て動揺する。その場は隠れてやり…続きを読む →.
静子が24歳、一郎が27歳になると、静子は劇団に足を運ばなくなっていた。そして大学を8年かけて卒業した一郎は、実家の会計事務所を継ぐことを決め、静子に結婚を申し込み、静子はそれを受け入れる。. というわけでネタバレを含む、とあるけど、そこまで詳細なネタバレをするつもりはない。先述したように一言一句 説明しているネタバレサイトもあるが、それは僕の基準ではネタバレというレベルではないのでな。そういったものをご所望の方には申し訳ないがご期待には添えかねる。. なるほど。静子はこういう経緯で一郎と結婚したのか。. そして、現場検証からしげるの遺体が発見されたことで静一は事情聴取を受けることになり、その後彼は少年鑑別所へと送致されることになりました。. 血の轍：1巻について（感想以上考察未満）｜藪から犬｜note. 父親の最後、ボロ泣きしてたので自己満だったとは、、、!!! まず、静子はこれほどまでに奇怪な行動を繰り返していることから精神的な病気を抱えており、自身の精神状態をコントロールできていないのではないでしょうか。. それまでは友達以上に、軽口を言い交わし、じゃれ合ってもいた彼の異変を感じるならば、「やっぱり遊べない」と.
また、下記記事には上記以外にも以下の記事に『血の轍』を無料、もしくはお得に読むことができる電子書籍サービスをまとめています。. 家事だって、(あぁ、これ自分一人分だけならどんなに楽だろう)って思う事もある。. 前半の"おかしくなった"静一の心理描写は何度読んでも気味が悪く、後半はまさか彼が直接しげるを殺して鑑別書送りになるという、ストーリーの展開としての驚きがありました。. そこで身体検査を受け、弁護士と話し、部屋で1人座り込む静一。. 静子の過去が明らかになっていく。まさに『人に歴史あり』だ。. 静子の素顔は病的なほど異常なのに美化されるのは可愛いから?. それから、作中の静子のやり口で私が感心したのがあります。それは、常に、静一にかりそめの選択を強いることです。. 母親に謝り「もう消えたい」と打ちひしがれる静一に、「じゃあぼくをころして」と声をかけたのは、3歳の静一でした。.
この独特の雰囲気はとても言葉だけで書き表せるようなものではないので、ぜひそのシーンは絵と一緒に、ご自身の目でご覧になってみてほしいです。. 静子にとって、義姉はニガテだが、しかし実は静子のことを救う可能性があったのもまた義姉だったんじゃないだろうか。. では、さっそく第11巻の内容の方に入っていきましょう。. 「今すぐそのシーンを読みたい!」という方は以下の記事にこの『血の轍』第11 巻を無料、またはお得に読める方法をまとめているので、ぜひご活用ください。. 静子の過去には何があったのでしょうか?.