1985年に設立された英国の陶磁器メーカーで、創業者のエマさん(Emma Rice、旧姓Bridgewater)にちなんで名付けられました。彼女と彼女のご主人マシューさんの夫婦で運営されています。. 1994年。仲間たちを看取る介護士となって毎日を過ごすキャシーは、9年ぶりにルースと再会。終了間際のルースは、トミーを奪ったことをキャシーに謝る。あの"噂"が本当なら、繋がるべきはキャシーとトミーなのだと涙ながらに言う。弱り果てたトミーと再会したキャシー。結ばれた二人の運命は?……. わたしは、てっきりこの「わたしを離さないで」や歌手ジュディ・ブリッジウォーターが実在するものと思っていましたが架空の存在でした。. キャシーにとって象徴的な意味を持っていたのではないでしょうか。. ちなみに「わたしを離さないで」はオリジナルの原題では『Never Let Me Go』となります。. ウォーター・スチュワードシップ. 「わたしを離さないで」では、特別な意味で『提供』『提供者』『介護人』という言葉が使われます。. トミーにとってそれは、「基本的信頼」を得ることの出来た出会いのひとつだったと思います。.
そのコテージで、キャシーは、捨てられたポルノ雑誌を漁って拾い集めます。. ☆こちらの動画で、映画の映像とともに「わたしを離さないで」の曲を聴くことができます☆. レーモン・クノー『あなたまかせのお話』. 藤井泉 宮原由紀夫 森美香代 ヤザキタケシ. See More Make Money with Us. それを防ぐため、 ほんとうに愛し合っているか、心が正直であるかを判断するために、. カズオ・イシグロ、ステイシーを初めて聴く。. コテージでの生活を送った後、訓練を受けて『介護人』となり『提供者』と呼ばれる臓器を提供している同胞たちのお世話をします。. 断のあと本格的に書き始めたのは2000年かららしいのです。. Amazon Payment Products. 臓器提供によって、今まで不治とされていた病気が治り、人々に貢献することになっても、.
キャシーが車中で待っていると、叫び声が聞こえる。. 枕を赤ちゃんに見立てて抱いて、あやすように、踊るように体を揺らしていた。. キャシーにとって、一度だけの甘えでした。. Electronics & Cameras. この「わたしを離さないで」という曲が収録されているのは、ジュディ・ブリッジウォーター(Judy Bridgewater)という歌手の『夜に聞く歌』というカセットテープです。.
するとそれを聞いた友人は言ったもんです。. 別の人生を想像はしても、なぜ自分たちが臓器提供をしなくてはならないのかという疑問を持たないのです。. 『提供』や『使命』という言葉で包んでいますが、実態はゾッとするほどグロテスクです。. 海に囲まれたグレートブリテン島の東の果てにあって、行き止まりのようなそこは、.
愛する者、魂の正直な者が救われないというのは、おかしいではないか。. お時間のある方は次回以降もお付き合いいただけますと幸いです。. クローンの女性は、一生赤ちゃんを生むことが出来ないとされる。. ところが、それから何年か後、ルーシー先生がトミーに言います。. だからルースはひそかにOLに憧れたりしたわけです。. 出来がどうあれ、彼らが没頭して取り組んだ時間は、. また、万人の鑑賞にたえるものであるとか、経済的な価値があるというわけでもないでしょう。.
メージを小説の中に吹き込んだという推察は、あながち的外れでも. 原作小説の主人公キャシーはひとりでこの曲を聞くことを好んでいたのですけど、ドラマでは、プレゼントという形で出てきます。. ちなみに、村上春樹氏はどうもキース・ジャレットが嫌いらしい。. カセットには煙草を吸っているジャケットが描かれているため、. 音楽とか芸術とかについて真摯な姿勢を抱きつつ、しかし同時に、誰もがいつでもどのように発言をしてもかまわないし、そこでは正しいとか間違っているとかが問題にされない様態のなか、ほとんどこの街のお荷物でしかない老音楽家ブロツキーのこんなことばを、小説の読み手はどんなふうに読んだらいいか。. そうした場面でも、キャシーに語られることによって、. 販売会で手に入れたカセットをプレゼントしてくれるのです。. 読書記録「わたしを離さないで」|川口 竜也 / 川口市出身の自称読書家|note. 彼らは臓器提供という目的のために生み出されたクローンなのです。. 外界と隔絶された彼らが流行に疎いとはいえ、.
となると、執筆期間中、カズオ・イシグロは上の表でわかるようにス. しかし、ミステリーの謎がぽっかりと落とし穴のように配されていて、. キャシーの語りでは、死ぬことを「使命を終える」と表現します。). エリザベス (フランケンシュタイン家 養女) 池田由希子. 【英国陶器ブランド】エマ・ブリッジウォーター(Emma Bridgewater) | 夫婦英国暮らし | カップルブログ. 成人した人物の正直さや心をそれのみで判断出来るとはまず考えられません。. エミリー先生もマダムも借金を抱えたまま、引きこもり状態となる。. ジュディ・ブリッジウォーターの「Never Let Me Go」とかいう曲を、聴けないでいる。 小説『わたしを離さないで』の中でキャシーという女の子が交換会で掘り出したカセットテープに収められている曲だ。「死ぬほど赤ちゃんが欲しいのに、産めない」と言われている女性に「あるとき奇蹟が起こり、赤ちゃんが生まれます。その人は赤ちゃんを胸に抱き締め、部屋の中を歩きながら、「オー、ベイビー、ベイビー、わたしを離さないで」と歌うのです」。キャシーは赤ちゃんに見立てた枕を抱きながらスローダンスを踊っていたと書かれている。. けれども、そのSFの世界観の中で繰り広げられるのは、親しみのある人間ドラマでした。. イギリス国内だけでなく、翻訳され、こうして日本にも届いているわけです。.
こちらの歌詞には「baby, baby」のリフレインがありません。. キャシーとトミーは、その「希望」をくつがえされたのでした。. それでいて、だいぶ落ち着いてから、遅ればせに手を出して やっと感心したりする。. フランケンシュタイン・コンプレックスという言葉があるらしい。自ら産み出したものに生命を脅かされるという恐怖。フランケンシュタインは、死体を寄せ集めて「人間」(怪物)を作った科学者の名前で、その「人間」に滅ぼされることになる。親殺しのような、もう少し屈折した。. ジュディ・ブリッジウォーター「夜に聞く歌(Songs after dark)」。. ──大事なものを失くしても、ノーフォークへ行けばきっと見つかる。.